相続遺言判決実例集…(新潟家柏崎支審・昭和46年11月8日家月24巻12号48頁)


  • (新潟家柏崎支審・昭和46年11月8日家月24巻12号48頁)
 

(新潟家柏崎支審・昭和46年11月8日家月24巻12号48頁)


 (新潟家柏崎支審・昭和46年11月8日家月24巻12号48頁)

「・・・…(2)相手方は商業学校在学中の17,8歳頃から素行が悪くなり,就職しても2月もたたないうちに解雇され,親の『すねかじり」のような生活を送っていたが昭和33年ないし35年頃には人を欺岡して金銭を入手したり親類から金を借り歩いたり,あるいは申立人の土地を無断で担保に入れて金を借り,また立木を申立人に無断で売却するなどの非行をくり返していた。自己の借金を申立人に支払わせるため,申立人をなかば脅迫することも再三あった。さらに不良仲間と共謀して家財の掛軸,刀,よろい,膳椀など金目の物を持ち出して売却したこともある。入手した金はすべて酒,女,競輪,競馬など遊興費に使っていた。(3)刑事事件として刑に処せられた相手方の非行としては次のものがある。@昭和34年10月20日○○地方裁判所○○支部宣告詐欺罪懲役1年6月(3年間執行猶予)A昭和35年6月13日同裁判所宣告詐欺罪懲役6月(3年間執行猶予)B昭和37年8月2日○○地方裁判所○○支部宣告詐欺罪懲役2年C昭和41年7月2日○○地方裁判所○○支部宣告詐欺罪懲役2年D昭和46年3月12日○○地方裁判所○○支部宣告詐欺罪懲役3年以上の詐欺罪の内容は物品詐欺,寸借詐欺,土地にからむ詐欺等であるが,申立人はその都度被害者への弁償を余儀なくされた。相手方の借金の支払や上記弁償金支払等のため申立人は農地,山林を売り払い,あるいは抵当に入れるなどして多額(300万円ないし350万円)の財産を失ない現在なお借金が残っている。(4)相手方は妻子を養育する能力もなく,これら非行を続けていたため妻も離婚の意思をかため,前記のとおり昭和41年調停により離婚するところとなった。さらに親類の間でも『困り者」という評価を受けるにいたった。(5)相手方のこれらの非行の原因はつまびらかではないが,上記のとおり,相手方成人後相当長期間にわたり,規模,回数も大きいところからみて,相手方がその責を負うべきことは明らかである。単に申立人がこれを誘発したとみるのは相当ではない。三以上認定の事実によれば,相手方には相続人廃除の原因である箸るしい非行が存在するといわなければならない。」

 


 

 


 

 
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