相続遺言判決実例集…(熊木家審・昭和54年3月29日家月31巻10号77頁)


  • (熊木家審・昭和54年3月29日家月31巻10号77頁)
 

(熊木家審・昭和54年3月29日家月31巻10号77頁)


 (熊木家審・昭和54年3月29日家月31巻10号77頁)

「推定相続人である相手方は,被相続人であるAの死亡が間近いことを察知するや,その遺産の相続関係について上記被相続人の最終的な処分意思は無視し,あらかじめ既成事実を作り上げて,その遺産のほとんどの部分を可能な限り実質上自己において単独取得しようと図り,偽計を用いて上記預貯金や上記実印を各入手し,上記被相続人の意思に基づくことなく,自己名義あるいはその妻子名義などに上記各名義変更をなし,よって主観的にも余命いくばくもないことを自覚しており,かつ客観的にも臨終が近い状態にあった上記被相続人を激しい怒りと悲嘆に落し入れ,同被相続人に対し甚しく不当な精神的苦痛を与えたものであり,相手方が昭和44年ころから昭和51年まで上記被相続人と上記のとおり同居したこと及び同被相続人人院中相手方の妻がその看護に当ったこと等の扶養的行為をじゅうぶん考慮に入れてみても,本件における相手方の」記各名義変更などの行為は,およそ被相続人と推定相続人との相続的協同関係を破壊するに足りる著しい非行であるといわなければならず,相手方には推定相続人の廃除事由が存するものである。」

 


 

 


 

 
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