相続遺言判決実例集…(東京高決・昭和35年7月7日東京高裁判決時報11巻7号209頁)


  • (東京高決・昭和35年7月7日東京高裁判決時報11巻7号209頁)
 

(東京高決・昭和35年7月7日東京高裁判決時報11巻7号209頁)


 (東京高決・昭和35年7月7日東京高裁判決時報11巻7号209頁)

「民法の定めている相続人廃除の原因は,当該の推定相続人が、(イ)被相続人に対して虐待をしたこと,(ロ)被相続人に対して重大な侮辱を加えたこと,(ハ)その他著しい非行があったこと,の三つであるが,現行民法における相続人の廃除は,旧民法のように家の維持を目的とするものではなく,相続人が,被相続人に対して著しい非行をした場合に,被相続人において,一の制裁として,その相続人の相続権をはく奪することを認めた制度であるから,右(ハ)の『その他の著しい非行」も,それは被相続人に対するものであることを要し,単に素行不良であるとか,他人に対して非行をしたという如きことは,これを含まないものと解すべく,また,被相続人に対する非行であっても,それが被相続人が誘発したものであるとか,その他その非行に因って来る原因について,被相続人にも責めらるべき点がある場合は,これを糾酌考量の上,なお,相続人の責めらるべきものが著しい場合でなければ,廃除は許されないと解すべきである。」

 


 

 


 

 
相続遺言判決実例集